京都 祇園花見小路 [京都]
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祇園花見小路
花見小路の奥には場外馬券売り場があり、新年を迎えるとその年の運を占ってみようかと予想紙を手によく出かけた。界隈は競馬ファンで混雑し、とても十二段屋でのんびり昼食という訳にはゆかず、競馬中継を放映している喫茶店かデパートのテレビ売り場で観戦することもあった。メイズイ、シンザンといった名馬が活躍していた時代だ。
7日は歌舞練場で祇園の始業式がおこなわれ、いつの頃かカメラ小僧ならぬカメラおじんが早くから陣取り、観光客も加わって花見小路はまたまた大混雑だ。式が済むと舞子や芸妓はお世話になったお茶屋の挨拶回りに出かけるが、群衆がそれについて移動してゆく。日中にこれだけの舞子や芸妓を目の当たりにすることができるのはこの日だけで、花見小路は艶やかな花の競い咲く初春を迎える。